更新日付 2019.08.06
みなさまこんにちは。
スタッフの笠原です。
今回は相続手続きの中で一番大変だった案件についてお話ししたいと思います。
相続の手続きは誰が遺産を相続する権利があるのかをはっきりさせるために、
被相続人の出生から死亡までの戸籍を調べる必要があるため、
戸籍を集めることから始まります。
本籍地が遠方になると、取得しに行くのが困難なため、
郵送請求を行うので、その分時間も要します。
その戸籍集めのボリュームが膨大だったのです。
被相続人(Aさん)の方は配偶者や子供がいなく、9人兄姉の7番目でした。
そのため兄姉相続となり、兄姉の戸籍に加えて、すでに亡くなっているご両親の戸籍も追う必要がありました。
Aさんは昭和2年生まれでしたので長兄長姉もすでに亡くなられている方が殆ど。
昔の方なので兄姉にはお子様も多く、戸籍を追うごとに代襲相続人※1 がどんどん増えていきました。
(※1 相続人が被相続人よりも先に亡くなっている場合に相続人の子供が遺産相続することです。)
時代を表していると思いますが、兄弟も下の方になると
お子様も1人2人なのですが、上の方だと5人6人といらっしゃいました。
そんなわけで生存している相続人だけで16人にもなり、
亡くなっている方とも合わせるとかなり膨大な数の戸籍が集まっていました。
加えて、ご両親の戸籍に至っては昔のものすぎて判読困難極まりなし・・・
拡大鏡が必須アイテムとなります。
相続人の方も転籍などが多く、戸籍を追っても追ってもたどり着かずで
結局すべての戸籍を集めるのに数か月を要しました・・・
本当に相続は奥深いです。
続きはまた次回。